一日の人間関係を表にしてみる
一日の0.1%、つまりは1分間分の行動を変える時に、どのタイミングで行うかは重要です。それはご自分で判断していただくことになりますが、それはなぜかと言えば、行動を変えるのに簡単なタイミングもあれば難しいタイミングもあって、それは当事者にしかわからないものだからです。
とはいえ、そういったタイミングというのは、当事者自身も意識していなければ分かりにくいものです。そこで、一日の人間関係を表にしてみましょう。紙に書いてもいいですし、Excelなどに作成しても良いです。
たとえば、こんな風に作ってみてください。
左側に時刻、真ん中に主なタイムスケジュール、右側にその時間帯に生じる人間関係が記されています。生じる人間関係の欄は、水色、オレンジ色、赤色で分けられています。水色は行動を変えるのが容易、オレンジ色は難しい、赤色は不可能、という意味です。普段の一日を思い浮かべながら、色分けをしてみてください。
このように表を作ることで、予め行動を変えやすい時間帯に目星をつけやすくなります。上の表で言うと、水色の部分か、あるいはチャレンジですがオレンジ色の部分となります。赤色の部分は自分がいっぱいいっぱいなので、たとえ1分だろうと行動を変える云々は不可能という判断です。
簡単な表ではありますが、これだけでも一日が何となくつかめますし、振り返るきっかけにもなります。もちろん、せっかく作ったので、行動を変えるために活用していきます。
行動を変えやすい時間帯に目星をつける
次に、表の中から行動を変える時間帯に目星をつけます。まず最初は、変えるのが容易な水色の時間帯が良いでしょう。いきなりオレンジ色にチャレンジして失敗してしまっては、その後が続かなくなってしまいます。確実に変えるために、簡単な時間帯を選びましょう。
ここでは前出の表の中から、家族との会話が生じている7時台を選びます。この時間帯に、他の様々な記事で紹介しているような行動をとってみてください。ただし、普段うまくいっているコミュニケーションや習慣は絶対に変えずに続けてください。それについては別記事も参照してください。
うまくいっている部分はそのままに、それ以外の時間として1分を確保してください。朝の忙しい時間ですが、この1分を何とか捻出しましょう。
この1分の変化が人間関係の改善に波及していく
前出の表を見てみると、一番のストレスは職場の先輩であることが明らかだと思います。改善したいのは、この先輩との関係です。なのに、それと直接関係のない朝の7時に行動を変えたからといって、人間関係が改善するのでしょうか。
最終的には当然先輩との関係を改善したいところですが、そのためにはまず自分が自分の行動を変えられるのだという自信を付ける必要があります。そのために一日0.1%でも良いので、行動を変えることを成功させていきます。それが積み重なることで、高いハードルも越えられるようになります。助走期間と言っても良いです。
最初から先輩との関係を改善できる自信があれば、とっくのとうにやっていますよね。現状はそうではないから今があるのであって、それを改善するためにまずは少しずつ自分の行動を変えられる自信を付けていく訳です。
そして、そうした自信がついてくれば、先輩との関係が変わらなくても、へっちゃらになります。実は、そもそもこれを狙っているんですね。不思議なことに、へっちゃらになってくると、先輩との関係も変わってくるのです。もちろん、朝の1分だけでは足りないことが多いと思いますが、これを続けることが大切です。
ちなみに、今回は平日をもとに考えてみました。休日でも構いません。とにかく一日0.1%、行動を変えてみましょう。