うまくいっている行動を変えてしまうのは逆効果
毎日目まぐるしく過ごしていると、一体自分の何が良くて何が良くないのか、完全に把握することは困難です。しかし、この機会に少し立ち止まってみて、じっくり自分を振り返ってみると、うまくいっている部分とうまくいっていない部分が見えてくるはずです。
このブログでは、うまくいっていない部分、つまり行動ですが、これを変えることをお勧めしています。ところが、実のところ、一日の中でうまくいっていない行動をそのまま別の行動に置き換えることはかなり難しいです。そこでまずは、うまくいっている部分とうまくいっていない部分をある程度把握して、それ以外の行動、つまりプラスマイナスゼロの行動をしている時にこのブログで紹介しているような色々な行動をしてみると良いと思います。
上記記事のように、一日の大まかなスケジュールとそれに伴う人間関係を書きだしてみて、行動を変えやすい時間帯に目星をつけるのが良いと思います。
しかし、注意点として、うまくいっている行動を変えてしまうとかえって逆効果なので、うまくいっている行動はそのままにしておくのが絶対に良いです。自分がどのような状況に陥っていても、必ず一日の内にうまくいっている行動があります。当たり前過ぎたり、余裕がないと気づかないままスルーしてしまうのですが、そこは大事な部分です。うまくいっている行動に気付くために、この記事では例を示しながら、考えていきます。
どんな人でもうまくいっている行動がある
仕事やプライベートがうまくいかず、それは人間関係が原因の一つで、とても苦しい状況にある、ということは誰しもあると思います。そんな時であっても、一日の中でうまくいっている行動というのはあるものです。苦しい状況なので、そこには目が行きにくいですが、必ずあります。それを見つけるためには、たとえばどういうことをうまくいっている行動と認識すれば良いのか、具体例を知っておくと良いです。
例として、朝予定通りに起床した、あるいは寝坊はしたが遅刻せず何とか間に合わせた、夜就寝時は寝たい時間に寝られた、などを挙げたいと思います。これらは一日の生活の中で、守るべき時間を守ることができた、ということを意味しています。時間を守るというのは日本ではさも当たり前のような感じで習慣化、あるいは文化となっていますが、外国では時間にルーズな国が相当数あるように、実はかなり高度な行動です。
つまり、何かの時間を守るということは、うまくいっている行動と認識すべきです。どんなに疲れていても、どんなに苦しくても、時間厳守をきっちりする人が、日本人には多いと思います。もし、そのように時間を守る行動がとれているのならば、それは自分を賞賛するべきです。
もう一つ例を挙げたいと思います。今度は、食事です。食事を三食決まった時間に取れているのならば、それはうまくいっている行動と認識すべきです。これも先ほどの睡眠と似ていますが、食事をしっかりとれるというのは、先進国の豊かさの象徴でもあり、高度な行動です。これを欠かさず行っているということを評価すべきです。
これらは生活リズム、あるいは生活習慣に関わる行動でした。他にも毎朝(晩)歯を磨く、身だしなみを整える、挨拶をする、など生活リズムや習慣に関わる行動は、基本的にうまくいっている行動とみなすべきです。そのように認識すると、うまくいっている行動が何かしら必ずあるはずです。
上記の例以外ですと、趣味に関わる行動であったり、家族と一緒に過ごす時間であったり、何かしら自分がストレス解消できる時間であったり、そういった行動はうまくいっていると評価して続けるべきです。ただし、趣味やゲームなどにあまりにも長大な時間を費やしている場合は、むしろその時間を削って行動を変えた方が良いでしょう。
一見関係性のない行動も人間関係に影響している
こうしたうまくいっている行動を変えてしまうと、どうなるのでしょうか。たとえば生活リズムが崩れてしまったり、ストレス発散ができなくなってしまったり、様々な支障が出てきます。そうすると、直接的にも間接的にも人間関係に悪影響を与えます。生活リズムの乱れからイライラしているところに、ストレスフルな人間関係が生じたら、爆発してしまうかもしれません。
逆に言うと、人間関係とは直接的には関係のない行動でも、実は人間関係に影響しているのです。つまり、一日の生活全体が、人間関係に大なり小なり影響しています。
一日の生活全体が人間関係にも影響しているとすれば、一日の僅かな時間であっても行動を変えれば着実に影響するということです。一見、関係がないように見えて、一日の行動と人間関係には相互作用があるわけです。
そういうことで、うまくいっている行動は絶対に変えないようにしましょう。それらの行動が今の自分を支えていると言っても過言ではありません。そこを変えてまで、一日の内の0.1%新しい行動をしたとしても、プラスマイナスゼロか、おそらくマイナスになってしまいます。元々プラスマイナスゼロ、つまり毒にも薬にもなっていない行動をこのブログで紹介しているような行動に置き換えましょう。